小さな改善こそが強さへの道

表題にある『強さ』とは何なのだろうか?
『強さ』とは、誰もが認めざるを得ない『実力』である。
強くなるとは、実力を高める事と言える。


強くなるには、どうすればよいのか?
実力を高めるには、どのようにすればよいのか?
純粋な気持ちで真っ直ぐに、一つの事を究めていくしかない。
だからこそ、小さな改善の積み重ねしかないと言えよう。


小さな改善をするには、どうすればよいのか?
常に数多くの問題意識と真っ直ぐな目的意識を持ちながら、小さな改善一つ一つに謙虚に取り組むだけである。


問題意識は、人それぞれである。
目的意識も、人それぞれある。
例えば、ボクサー🥊でも、目指している目的意識=ボクシングスタイルが、人それぞれである。


パワーで押しきる、ボクシングスタイルのボクサーもある。しかし、 井岡一翔(いおか かずと )が目指している『打って打たれないボクシング』ボクシングスタイルを、目指しているボクサーもいる。


打って打たせない為には、井岡一翔は、足の運びの練習をしているらしい。。


私もボクシングを練習しているが、やはり、 当たらずに当てるボクシングスタイルを目指している。

 


私個人も『打って打たれない』ボクシングを目指したい。
何故なら、パンチが当たると打たれると、痛いしダメージが残るからである。


最近、私は、爪先で蹴ることを意識した練習をしている。


スポーツジムのマシーンも、階段マシーンを使い、爪先でペダルを蹴る練習で汗をかいている。


フットワークが上手くなるには、爪先での蹴りが強く速くなければならない。
爪先での蹴る力が速ければ、相手の動きに合わせられるし、相手を翻弄する事も可能なのである。
爪先での蹴りを練習すれば、フロントキックや膝蹴りの上達にも繋がる。 


ところで、先ほど、小さな改善をするには、常に数多くの問題意識と真っ直ぐな目的意識を持ちながら、謙虚に取り組むだけと、述べた。
今回、『謙虚』『問題意識』『目的意識』について、具体的に述べてみたい。


1 【謙 虚】


謙虚とはどういう意味か?
『自分を偉いものと思わず、すなおに他に学ぶ気持があること。』と記載されている。 
いわゆる、純粋で真っ直ぐと言う意味合いであろう。


純粋に、能力向上に対する貪欲な意欲があるなら、誰もが謙虚になれる。


 下を見て練習している選手は、負けると自分を否定されたような気持ちになる。
自分自身は、強いと自負していているからである。
そして、2~3回も負けが続けば、競技そのものから離れていく。


上を見て練習している選手は、負けると、やっぱり自分は弱かったんだ!と再認識するだけである。
常に、更なる高みを目指しているからである。純粋に貪欲に能力向上を、目指しているからである。
逆に、負けたことに感謝する。


そして、負けた原因を追求し、改善し、どんどん強くなることが出来る。
 
2 【 問題意識 】


問題意識とは、どういう意味か?
『(他の人があまり気づかないが)これこそ問題だと、それをとらえる意識。また、その問題に積極的に取り組もうとする心の持ち方。』と、記載されている。
 
 格闘技を習っている人の中で、半年経っても、一年経っても、あまり進歩していない人がいる一方で、数ヶ月の間にどんどん進歩する人もいる。


その違いは何かと言えば、自分でこういう問題に気付き、修正する意識を持てるかどうかなのである。


どれだけ多くの問題に気付き、どれだけ早くそれらを改善し続けることができるかが、その人の進歩の速度であると言えよう。


今の自分のパンチや蹴りで満足してしまい、改善すべき問題を改善しないままでは、どんなに練習しても強くなれる幅は限られてしまうからである。


 自分で、考えて考えて考え抜くこと
 
結局、一番大切なことは、自分で考えて、考えて、考え抜くことが問題意識なのである。 


常に、問題意識を持ち、その回答を探し求めるのが、日々の『練習』なのである。


どうやったら、強い攻撃が出せるのか?


どうやったら、攻撃を当てられるのか?


どうやったら、相手の攻撃をかわせるのか?


常にテーマを持って練習を続けていくのが一番重要なのである。


3 【 目的意識 】


 人が行動するとき、そこには目的がある。
私も、終身雇用で一生を捧げるつもりで、就職したが、転職する羽目になってしまった。
転職する時、物流倉庫を徹底的にマスターするつもりであった。又やむを得ず、転職する羽目になっても、転職先で、役立つからである。


 人が行動する時、そこには目的がある


家の中で椅子から立ち上がって洗面所に向かう時、歯を磨くとか、顔を洗うとか、メイクをするとか、その時の目的は必ずある。


歯を磨くために洗面所へ行こうと立ち上がった時、「もしかしたら、歯を磨けないかもしれない」と疑いながら洗面所に行く人はいない。 


ボクシングを練習する目的は、人それぞれである。
家を出て練習に向かう時、そこには目的があるはずである。


健康維持でもダイエットでも、それは立派な目的である。
単純に、いい汗を流してキックボクシングを楽しみたいという人もいる。
強くなりたい、試合に勝ちたい。そんな目的で練習している人も多い。
更に、チャンピオンになることを目標にしている人もいる。


それぞれが、それぞれの目的で、ボクシングをしている。
その目的を達成できないかもしれないと疑い始めた人は、ボクシングから離れていく。 


殆どの人は、自分で限界を決めてしまう。
目的を達成できる人とできない人の差は、そうなりたいと思っているのか、そうなる!と決めているかの違いと言える。
痩せて理想の体になりたいと思っている人と、理想の体になる!と決めている人の違いとも言える。


強くなりたいと思っている人と、強くなる!と決めている人の違いとも言える。


「なりたい」と思っている人は、どれくらいやったら、そうなるんだろう?本当にこれでそうなれるのかな?と考えることが多い。
逆に、「なる!」と決めている人は、なれるのかな?という疑いの気持ちを持たない。
「なる!」と決めている人は、そうなるにはどうしたらよいのかを考え、そうなるまでやるだけ!と考えているだけだからである。


では、私自身における『目的意識』『問題意識』最後に『謙虚』になれる理由を下記に述べてみたい。


まず、私の『目的意識』は、生涯独身であり続けることである。
一生独身で、独り暮らしをするつもりである。子供が要れば、養育費も膨大にかかるし、まして受験戦争で苦しむからである。私も受験で苦しみもがき苦しみ、二浪までしてしまった。周りが幸せに見え、誰とも交流しなくなってしまってた。


次に、私の『問題意識』とは、独りで生き抜いていける強靭な身体造りである。


生涯独身とは、家族も身寄りも居なくたった独りだけで生き抜いていくことである。誰も頼れず、誰も介護してくれない。全て、自身で考え自身で判断していかねばならない。認知症になることも、許されないのである。


独りだけで生き抜いていく為には、強くなければならないのである。


介護の必要ない強靭な身体を、維持向上していかねばならない。そのためにも、私は、ボクシングを練習している。


最後に、私の『謙虚』について、述べてみたい。私は、生涯独身である。
この世で、たった独りだけで生き抜いていく所存である。


独りだけで生き抜いていくには、己の能力だけが頼りである。


能力が命運を握る。


何故なら、たった独りだけで生き抜いていく生涯独身を貫くからである。


能力向上させ、実力を高めるには、常に謙虚な気持ちで対応するしかないのである。


更なる高みを目指すにはストイックになるしかない。


組織では、人が人を評価する。
評価は、評価するその人の相性次第である。仕事をしっかりやっても、相性が悪いと、正当には評価されない。
だからこそ、私は転職せざるを得なかった。
捨てる神あれば、拾う神もある。と言う諺は、組織では死語である。勢力ある人がつけた評価を、自身の立場を保持する為に盲判(めくらばん)に同じ評価をしていくだけだからである。
最初の企業では、『嘘つき』が、評価である。仕事もきちんとこなそうとしてきたのに、『嘘つき』はあり得ない評価である。嘘つきとは、仕事したふりして仕事せず誤魔化したと言う評価である。


まして、それが、盲判(めくらばん)で、評価を素通りさせてたから、正に開いた口が塞がらない。


しかし、どこに行ってもやっていける実力だけは、裏切らないのである。


家康の場合も、『目的意識』『問題意識』『謙虚』を、重大視していたはずである。


まず、家康の目的意識とは、軍旗『 厭離穢土欣求浄土 』と言える。
戦争のない世の中を造ると言う、意味合いである。


 「厭離穢土」は、苦悩や欲望でまみれた(穢れた)この世(穢土)を厭い離れたい(厭離)と願うことである。
特に戦国の世は、自分の欲望の達成のため人を殺してでも手に入れようとする世の中である。
そんな世の中は「嫌だから離れたいー!」ということであろう。


そして「欣求浄土」は、穢土な世の中からさよならし、浄土の世界(仏の世界)を心から喜んで(欣んで)願い求めるという意味である。
 早く、こんな戦国の世などおしまいにしてしまい、浄土の世界に生きていたい!
と言う全うな願いを求めていくことであろう。


次に、家康の問題意識と言えば、徳川軍団を最強にすることである。徳川家は、弱小大名だから、家康は、幼少時代は、人質であった。織田の人質となり今川の人質にもなっていた。
徳川家康が、実力最強なら、徳川家から人質を出す必要がなくなるからであろう。


最後に、家康の『謙虚』さである。
徳川家を実力最強にする為に、優れた人材を敵味方問わずに、徳川家臣にしたことである。家康自身も、勉強家であった。信玄に大敗したが、プライドをかなぐり捨て信玄の部下を、徳川家臣にしてしまった。正に、謙虚でなければ出来ない所作である。


実力こそ最強である。
実力向上させるには、やはり、小さな改善を積み重ねるしかない。


小さな改善こそが強さへの道なのである。